はじめに｜古い戸籍は、いつまで取れるの？

家系図を作りたい方、相続や手続きで戸籍を準備しようとしている方、
こんな疑問を感じたことはありませんか？

「祖父の戸籍って、まだ取れるの？」
「戸籍っていつか廃棄されると聞いたけど…？」

実は、戸籍謄本にも“保存期間”があります。
しかもその期間は過去に数回、法律の改正で変わってきました。

このブログでは、現在の保存期間（150年）と注意点、役所で戸籍が取れない場合の対処法など、
「今知っておくと安心」な知識をまとめました。

戸籍謄本の保存期間は「除籍された年の翌年から150年」

現在のルールでは、戸籍（除籍簿・改製原戸籍など）の保存期間は、除籍となった年の翌年から150年間と定められているそうです。（平成22年の戸籍法施行規則改正による）

たとえば、1950年に除籍された戸籍は、2101年までは保管されている可能性があるということです。

除籍とは、戸籍に記載されている全員が、死亡・婚姻・転籍などでいなくなった状態のことです。
戸籍が除籍されると、その時点から保存期間のカウントがスタートします。

例えば祖父が亡くなり、戸籍内の全員がいなくなった → 除籍となり、その翌年から150年が保管期間になります。

はい、以前の保存期間は以下の通りです：

つまり、150年ルール以前にすでに廃棄された戸籍は復元できません。
今ある戸籍は、できるだけ早めに取得するのが確実です。

「もう取れないかも…」と思っても、一度問い合わせてみると意外に残っていることもあります。

項目	内容
保存期間	除籍翌年から150年（現行法）
注意点	以前は80年だったため、古い戸籍はすでに廃棄済の可能性あり
取得タイミング	「今」できるうちに請求するのがおすすめ
他の保存先	地方の図書館・資料館での保管例もあり