親のスマホが開かない。 今日からできるデジタル遺品整理の備え【2026年版】

木製のデスクに開いたノート・万年筆・スマートフォンと多肉植物が並ぶ。 デジタル遺品整理の備えを記録するイメージ。 生前整理・遺品整理・実家じまい

この記事でわかること

  • 「デジタル遺品」がお金・思い出・責任・負の遺産の 4カテゴリーに分かれる理由
  • 遺族がスマホを開けられない「3つの壁」と、生前にできる唯一の公式対策
  • 2026年4月、デジタル遺言が法的に認められる方向になった背景
  • iPhone・Android・Windowsそれぞれの「デジタル遺産設定」
  • デジタルが届かない世代への「紙の意思確認」というアプローチ

去年私は手術を受けました。急でしたので最低限のものを準備して入院。「もしこのまま自宅に帰れなかったら…」と考えたことがありました。

退院後、家族に迷惑をかけたくない、相続でもそうですが、手続きはとてつもなく大変…。そして法律的にまだグレーゾーンになっている「デジタル整理」はどうしよう…。支払いやサブスク、ネット銀行、SNSなどをメモして、スマホのロック解除番号、パスワード管理ソフトのプロダクトキーを印刷して、医療保険の証券や年金手帳、通帳と一緒に保管。最低限ですが私なりに少しずつ準備をすることにしました。

「備える」というのは、怖いからするのではなくて、心配をひとつ減らすためにするのかもしれないなと感じはじめています。


「親のスマホが開かなくて困った」など、身近なところでデジタル遺品整理について聞くことが増えてきた気がします。パスワードがわからない、指紋認証は本人でないと反応しない、Appleに問い合わせたけれど解決しなかった——残されたご家族が、デジタルの壁の前で立ち止まってしまうケースが、思っている以上に多いのかもしれません。

  1. スマホが開かない——遺族が最初に直面する現実
  2. 「デジタル遺品」って、具体的に何のこと?
  3. デジタル遺品に「3つの壁」がある理由
  4. 知っておきたい、デジタル遺品の4大トラブル
    1. スマホ・パソコンのロックが解除できない
    2. ネット銀行・ネット証券に気づかない
    3. 各種サブスクが引き落とされ続ける
  5. 2026年の法改正で何が変わるか
    1. デジタル遺言(保管証書遺言)とは
    2. 何が相続されて、何がされないか
  6. 今日からできる3つの備え
    1. 備え① スマホの「デジタル遺産設定」をしておく
    2. 備え② パスワードだけは紙のノートに書く
    3. 備え③ デジタル断捨離リストをつくる
  7. 専門業者に頼むという選択肢——費用と注意点
    1. スマホロック解除
    2. デジタル遺品整理サービス
    3. 向いているかもしれない人・注意が必要かもしれない人
  8. デジタルが届かない世代には「紙の意思確認」から始める
    1. デジタルエンディングノート
    2. 伯母のためにつくった「意思確認ノート」
  9. AI遺影・AIボットについて、私が思うこと
  10. よくある質問
    1. Q. 親のスマホのパスワードを知らないまま亡くなったら、どうすればいいですか?
    2. Q. ネット銀行の口座を、遺族がどうやって把握すればいいですか?
    3. Q. デジタル遺言は2026年4月からすぐに使えますか?
    4. Q. サブスクは亡くなったあと自動的に止まりますか?
    5. Q. LINEやInstagramは、亡くなったあとどうなりますか?
  11. まとめ

スマホが開かない——遺族が最初に直面する現実

故人のスマートフォンやパソコン、スマートウォッチなどのことを「デジタル遺品」と呼びます。中には連絡先、写真、銀行のアプリ、サブスクリプションの契約情報など「遺族にとって重要な情報」が詰まっていることが多いと思います。2026年現在、遺族であってもAppleやGoogleがロックを解除してくれることは、基本的にはないようです。

少し意外に感じたことが、アカウントの「利用権」は相続されない、というのが現在の法律の通説のようで、ネット銀行や証券口座の残高、暗号資産は相続の対象になる。調べてみて、相続手続きはこなすことがたくさんあるにも関わらず、デジタル遺品についてまで精査するのは大変ですね…。

現段階の違いを知っておくだけでも、準備すべきことが少し見えてくるかもしれません。

「デジタル遺品」って、具体的に何のこと?

「デジタル遺品整理」はスマホのロック解除だけではなく、大きく4つのカテゴリーに分けて考えると整理しやすいと思いました。

① お金に直結するもの(最優先)

  • ネット銀行・証券・暗号資産
  • スマホ決済・電子マネー
  • サブスクリプション(Amazonプライム・Netflixなど)
  • ネットショップの注文・ポイント

② 思い出・データに関するもの

  • 写真・動画(クラウド含む)
  • SNSアカウント
  • メール・連絡先
  • ブログ・HP・ドメイン契約

③ 信用・社会的な繋がり

  • 公共料金・通信費の紐付け
  • 仕事関連データ(自営・フリーランス)
  • ポイントカード・マイル

④ 「見せたくない」負の遺産

  • 閲覧・検索履歴
  • 非公開アカウント・裏垢
  • 特定の相手とのDM

私に照らし合わせてみたのですが② 思い出・データに関するものについてまさにこのブログは家族や友達は現時点では知りません。もし自分に何かあったとき、このブログはどうなるんだろう、ドメインの契約、取引先とのやり取りなんていわれても…と家族を困らせるだけかも…。相続は金銭的なものだけが遺品ではないんだな…と改めて思いました。

デジタル遺品に「3つの壁」がある理由

アナログの遺品と違うのは、デジタルには独特の「壁」があることかもしれないと感じました。

  • ①パスワードロックの壁(パスコードがわからないと、物理的に中身が見られない)
  • ②所在の壁(どこに何のデータがあるか、本人以外に誰にもわからない)
  • ③規約の壁(「本人の一代限り」という規約が多く、家族でも譲渡が認められない場合がある)

知っておきたい、デジタル遺品の4大トラブル

スマホ・パソコンのロックが解除できない

解除専門の業者に依頼する場合、以下の費用がかかります。

内容費用の目安
スマホのパスワード解除(1台)3万円前後〜高難度で10万円以上
(機種・業者により大きく異なります)
パソコンのパスワード解除(1台)業者により異なります。まずはお見積もりを。
データ復旧・複数台対応数万円~数十万円(状況次第)

機種・OSによっては解除自体が不可能なケースもあります。

ネット銀行・ネット証券に気づかない

通帳がないため口座の存在自体を知らないまま遺産分割が進み、あとから「隠れ資産」が見つかるケースが多いと言われています。

各種サブスクが引き落とされ続ける

クレジットカードの有効期限が切れるまで数ヶ月〜数年続くことも。AIツールや動画配信など、把握していないものが意外と多いです。

司法書士・弁護士は、「相続財産調査」を依頼して家族が知らない通帳やクレジットカードがあるか探すこともできます。私の祖母が亡くなった時に通帳が手元になかったので司法書士さんにお願いをして調査をしてもらいました。

費用は内容によってばらつきがありますので依頼をしたい際に司法書士・弁護士に確認をしてください。

明細書や通帳があれば履歴をみれば取引内容が明確になるのですが、ネット銀行・ネット証券も、「手がかり(明細・メール・契約書)」があれば、司法書士・弁護士がそれをもとに「どの会社にあるか」を特定して、残高や取引履歴を調べる作業は可能です。

紙ベースの整理も大切ですが、今の時代ですのでデジタルベースの整理もとても大切ですね。

2026年の法改正で何が変わるか

デジタル遺言(保管証書遺言)とは

2026年4月、PCやスマホで作成した遺言を法的に認める民法改正案が閣議決定されました。これまでは「手書き」か「公正証書」でないと法的な遺言にならなかったものが、デジタルで作成したものにも一つの方法として進められるようになりました。

2025年10月1日から公正証書の作成手続がデジタル化されます! 日本公証人連合会

デジタル遺言の要件(2026年4月閣議決定)                          参考:成年後見、途中終了可能に「デジタル遺言」導入―民法改正案を閣議決定(時事通信)          参考:遺言のデジタル化に向けた検討(大和総研・2026年4月)

PC・スマホで作成した遺言が対象になります。偽造防止のため、法務局での対面確認またはウェブ会議での本人認証がセットで必要になる見込みです。施行にはまだ準備期間が必要と見られているので、詳細は専門家への確認をおすすめします。

デジタル遺言を知って最初に思ったのは電子証明書やリモート方式で公証人と遺言書手続きを取り交わすことはとてもいいことだと思いました。

伯母がいる施設では外出が難しい方もいらっしゃいますし、状況によっては病院からでの手続きも可能になる。ということになります。

そして、公正証書の手続きに必要だった印鑑が電子サインと電子署名になるなんて…。公正証書作成で苦い経験をしているので私が動いていた時にあったらよかったな…。と思ってしまいました。

公証役場で慌てないために:家族信託の公正証書作成での体験談
書類は揃えた。確認もした。それでも大雪の日、公証役場で手続きが止まりました。実印ひとつの行き違いが、1年分の準備を崩しかけた体験から、当日の混乱を減らすために大事だと感じたことをまとめています。

デジタル遺言が認められたことは本当に素晴らしいと思います。しかし、個々のデジタル遺品はまちまちであり、セキュリティーロック解除がわからず…なんてことがあったら何とも言えませんよね…。

法律が少しずつですがデジタル化されているのですから個々のITリテラシーが上がっていかないと現実的には難しい問題でもあるかな。と感じました。

さじ加減というか、すべてデジタルになるか。となるとまだまだ先の話なのかもしれませんね。

何が相続されて、何がされないか

さて、何が相続され、何が相続されないのか。例えば

相続される可能性が高いもの→「ネット銀行・証券口座の残高 / 暗号資産」
相続されない可能性があるもの→「SNSアカウントの利用権 / LINEトーク履歴」
規約により消滅することが多いもの→ポイントサービスの残高

があげられます。今後、いろいろと出てくるかもしれません。

今日からできる3つの備え

備え① スマホの「デジタル遺産設定」をしておく

デバイスごとに設定方法が異なります。使っているスマホや端末に合わせて確認してみてください。

iPhone(Apple)

「故人アカウント管理連絡先」を設定する。信頼できる家族を指定し、アクセスキーを紙に印刷して保管。

Android(Google)

「アカウント無効化管理ツール」で、一定期間後に家族へ通知・データ共有する設定ができる。最大10人まで指定可能。

Windows(Microsoft)

専用の死後設定はないようです。パスコードとMicrosoftアカウントのIDを紙に書いて保管しておくのが現状では確実かもしれません。

📱 iPhone設定場所:設定 → 自分の名前 → サインインとセキュリティ → 故人アカウント管理連絡先Apple公式:故人アカウント管理連絡先を追加する方法(Apple サポート)


🔎 Google設定場所:Googleアカウント → データとプライバシー → その他のオプション → アカウントを無効にする計画の作成 Google公式:アカウント無効化管理ツールについて(Google アカウント ヘルプ)

備え② パスワードだけは紙のノートに書く

少し皮肉に聞こえるかもしれませんが、2026年のトレンドのひとつが「パスワードは紙に書く」ということらしいです。すべてパスワードを書き起こすということではなく「スマホの解除コード」と「よく使う主要なパスワード3〜4個」だけを、家族だけがわかる場所に残しておくのが一番確実、という考え方のようです。

私は去年の手術前に、パスワード管理ソフトにすべてのパスワードを登録。その Master Password(マスターパスワード)+「パスキー(Passkey)」を印刷して通帳と一緒に保管しました。「全部」ではなく「家族が最初にたどり着けるもの」だけ残しておく、という発想が大事なのかもしれないな、と感じています。

私が使用しているものは1password(ワンパスワード)というパスワード管理ソフトです。Webサイトやアプリのログイン情報、クレジットカード、住所、保険証・パスポートなど一元管理できるものです。「マスターパスワード」を1つだけ覚えておけば、あとは自動でログイン情報などが入力されたり、暗号化された保管庫(Vault)に情報を保存することができます。

Google ChromeやWindowsのパスワードを保存する仕組みはありますが、セキュリティー強化されているアプリのほうが安全だと考え使用しています。

パスワード作成の際も自動で作ってくれるのでとても助かっています。

備え③ デジタル断捨離リストをつくる

今使っているサブスク・ネット銀行・証券口座をリストにしていくと、あれ…こんなにサブスクあるんだ…使っていない銀行もあるな…など、これをきっかけに使用していない通帳の解約をするきっかけにもなります。そして遺族の負担がかなり減ります。あわせて「家族に見てほしいデータ」と「そうでないデータ」を分けておく。PCのフォルダ整理も定期的にする習慣をつけるのもいいかなと思いました。

  • 不要なサブスクを解約しておく(今の生活の節約にもなる)
  • ネット銀行・証券口座をリスト化して、家族がわかる場所に置く
  • SNSの「追悼アカウント」移行設定を確認してみる
  • 家族に見てほしい写真はクラウド(家族共有用)に、個人的なデータは端末ローカルに分けておく

SNSごとの設定状況は、下の表を参考にしてみてください。

サービス機能名内容
Facebook追悼アカウント管理追悼モードへの移行・削除を生前に選択。管理人も指定できる。
Instagram追悼アカウントのリクエスト生前設定なし。死後に遺族が申請することで追悼アカウントへ移行できる。
LINE(設定なし)死後の引き継ぎ機能はなく、原則アカウント削除となるようだ。

Meta公式:追悼アカウント管理人を指定できる機能について(Meta)

専門業者に頼むという選択肢——費用と注意点

自分では対応しきれない場合、専門業者という選択肢もあります。ただし、費用感や注意点は事前に知っておく方がよさそうだと感じました。

スマホロック解除

相場は5万〜30万円ほど。フォレンジック技術を転用する信頼性の高い国内業者も増えていますが、機種・OSによっては解除不可能なことも。高額請求トラブルも依然として存在するようです。

デジタル遺品整理サービス

PCのデータ抽出からSNS削除代行まで一括対応するスタイルが増えています。遺品整理士にデジタル専門の資格を付帯した業者も登場しています。

向いているかもしれない人・注意が必要かもしれない人

向いているかもしれない人:スマホのロック解除が急ぎで必要な場合 / 故人のデータを専門家に整理してもらいたい場合

注意が必要かもしれない人:業者の実績・口コミを確認する時間がない状況 / 費用の上限を決めないまま依頼する場合

デジタルが届かない世代には「紙の意思確認」から始める

デジタルエンディングノート

デジタルエンディングノートのアプリが増えてきていて、20〜30代を中心に広がりつつありますが、40〜60代にも少しずつ浸透しているようです。すべての人がアプリやデジタルツールに馴染めるわけではないと思います。

私は現時点ではアナログとデジタル両方です。気に入ったアプリがあればデジタルへ移行すると思いますが、今は対話型AI、エージェント型AIが日々進歩しているので私自身でデジタルエンディングノートアプリを作る日がくるかもしれません。

伯母のためにつくった「意思確認ノート」

昭和20年代生まれの伯母に「エンディングノートと遺言書の記入をお願いね」と言ってもはぐらかされてしまい、話をしだしてから7年もたってしまいました。年代的に死に関すること、相続に関することはタブー視されてしまい「縁起でもない」と怒られてしまうこともあるかもしれません。

施設の利用者同士で「永代供養探し」をしたり、個々でエンディングノートや遺言書について聞かれることもありますよと職員の方から聞いたこともあります。

伯母の場合はタブー視しているのではなく自らの考えがまとまっていないのではないかと感じて「遺言」でも「終活」でもなく、「今後困らないための確認メモ」という名前をつけて、ルーズリーフ数枚を使って作りました。

「今後困らないための確認メモ」と名前はありますが、中身はエンディングノート。この「今後困らないための確認メモ」を書き込むことで伯母自身が確認することができます。たとえば

  • 今現時点で何が不足しているのか
  • 書き込んでいくうちに本人の気持ちの整理ができる
  • もしものことがあった場合(入院や緊急時)希望の病院や連絡したい人がいるかどうか

介助する私の立場から

  • 今現時点で伯母は遺言書を書いてはいないけれど、何かがあった時にこの「今後困らないための確認メモ」をみて行動できる
  • 一年に一度、同じ「今後困らないための確認メモ」を作成して再確認することができる
  • 伯母自身考えがまとまってきた事項を一緒に進めていくことができる
  • 内容によっては地域包括支援センターさんや施設職員との連携の資料として生かせる

…と画期的なものを作ったように見えますが、あくまでも法的には必須である「遺言書」を書いてもらうためのもの。と考えています。

最期まで作ってくれないかもしれない。その時は「今後困らないための確認メモ」というのがあるだけでも私は安心かな。と考えています。

チェックボックスに記入するシンプルなものにして「未決」「今は話したくない」という選択肢も必ず入れました。今現時点では全部決めなくていいよ、1年たったらまた書いて整理しようね。と説明するとすんなり書いてくれました。今年はこうだったけど、来年は変わるかもしれない。それはそれで受け止めて何が必要か(遺言書を書く意義に気づいてもらう)考えていこうね。と話をしました。

この「今後困らないための確認メモ」は伯母とのやり取りをもとに作ったもので、すべての方に当てはまるかどうかはわかりません。なにげない会話のなかで聞き取れるのであれば口頭でもつかっていただければいいかもしれません。

「意思確認ノート」(紙で使えるチェック形式)

体調・通院・連絡先・お見送り・お金のこと・遺言——今の気持ちをチェックするだけで記録できる形式です。「今は話したくない」も立派な回答です。

ダウンロードはこちら(リンクを差し込んでください)

AI遺影・AIボットについて、私が思うこと

故人のSNSデータをもとに、その人らしく対話するAIサービスをみたことがあります。

「癒やされる」という声がある一方で、「心の整理がつかなくなる」という声もあるようで、賛否が分かれているらしいです。

私はお葬式は故人と家族とのけじめをつける、踏ん切りをつける式だと思っています。正直なところ、どちらが正しいとはわかりません。ただ「故人の声をデータとして残すことを、本人が望んでいたか」というのは、生前に確認できることですので、故人の遺志を尊重したいなと感じました。

よくある質問

Q. 親のスマホのパスワードを知らないまま亡くなったら、どうすればいいですか?

A. 対応できる選択肢がいくつかあるかもしれません。iPhoneの場合、生前に「故人アカウント管理連絡先」が設定されていればAppleに申請できます。設定がない場合は専門業者への依頼という選択肢もありますが、5万〜30万円ほどの費用がかかることが多く、機種によっては解除不可能なことも。まず「何のデータが必要か」を整理してから相談するとよいかもしれません。

Q. ネット銀行の口座を、遺族がどうやって把握すればいいですか?

A. 通帳がないため気づきにくく、遺産分割のあとで見つかるケースも多いようです。生前にネット銀行や証券口座の一覧を紙に残しておくことが、現状では一番確実かもしれません。クレジットカードの明細から引き落とし履歴を確認すると、口座の存在に気づくこともあるようです。

Q. デジタル遺言は2026年4月からすぐに使えますか?

A. 2026年4月時点では、民法改正案が閣議決定された段階のようです。施行にはまだ準備期間が必要と見られています。詳細は法務省や司法書士・行政書士などの専門家への確認をおすすめします。

Q. サブスクは亡くなったあと自動的に止まりますか?

A. 自動では止まらないものがほとんどのようです。クレジットカードが解約または有効期限が切れるまで引き落としが続くことがあります。生前にサブスクの一覧を整理しておくと、遺族の負担が減るかもしれません。

Q. LINEやInstagramは、亡くなったあとどうなりますか?

A. サービスによって異なります。Facebookは生前に追悼アカウントへの移行設定ができます。LINEは死後の引き継ぎ機能がなく、原則アカウント削除となるようです。気になるサービスの規約を事前に確認しておくと安心かもしれません。

まとめ

調べていくうちに、デジタル遺品整理は「特別な準備」というより、「今の自分の情報を、家族が少し把握できる状態にしておくこと」なのかもしれないと感じるようになりました。

iPhoneの設定をひとつ変える、パスワードを一枚の紙に書く、サブスクをひとつ見直す——そういう小さなことの積み重ねが、残された家族の「あのとき聞いておけばよかった」を少し減らせるのかもしれません。「家族に迷惑をかけたくない」という気持ちは、日々の小さな行動に変えられる。今日できることから、ひとつだけ始めてみてはいかがでしょうか。

この記事は一般的な情報提供を目的としています。法律・税務・金融に関する内容については、必ず専門家(弁護士・司法書士・税理士等)にご確認ください。記載の情報は2026年4月現在のものであり、今後変更される可能性があります。

2026年の法改正については最新の施行状況は官報や法務省HPを確認してください。

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